そもそもクライミングって何?

*写真は御在所岳前尾根にて
東京オリンピックの新種目にスポーツクライミングが加わって関心が高まっています。
中高年を中心に山登りをする人は多いと思いますが、スポーツクライミングをする人はまだ少ないと思います。若い世代では少しずつ多くなってきているのかなと思います。
ここで混同しがちな“クライミング”についておおまかに分類して説明していきます。そもそもクライミングとは、直訳すると「登ること」です。
このクライミングはどういう視点で考えるかによって名前やその意味するものが変わってきます。
*定義がバッチリ決まっているというわけではないものもあるので、多くの人が考えている意見である、というぐらいに思っていただけるとありがたいです。
<何を登るか>
ロッククライミング・・・岩や人口壁を登ります。
アイスクライミング・・・氷の壁を登ります。
ツリークライミング・・・木を登ります。
アーバンクライミング・・・高層ビルなどを登ります。絶対してはいけません。

*特に断りが無い限り、クライミングとは“ロッククライミング”のことを指します。以下はロッククライミングについての記述です。

<どうやって登るか>
フリークライミング・・・安全のため確保用具は使用しますが、それを頼って登ることをせず自己の技術と体力で岩を登るものを指します。ここでのフリーには”自主独立の”というニュアンスが込められています。
エイドクライミング・・・人為的、人工的な支点に手足をかけたり、アブミ(短い縄ばしご状のもの)などの道具をそれに取り付けて、登る際に人工的支点に直接体重をかけて使用しながら岩を登ることを指します。

*以下はフリークライミングについての記述です。

<安全確保の方法で区別>
リードクライミング・・・登りながらクライマーがロープを支点にかけて安全確保をします。
トップロープクライミング・・・ルートの一番上に強固な支点をセットし、常に吊り下げられたような状態で登ります。
ボルダリング・・・ロープは使わずに、地面に安全確保用のクラッシュパッドを設置します。
フリーソロ・・・ロープによる安全確保が必要な高さであるにもかかわらず、それをせずかつ1人で登ります。死と隣り合わせなのでやってはいけません。
*写真はフリ―クライマーの聖地、アメリカ合衆国ヨセミテ国立公園のエル・キャピタン
<目的の違い>
アルパインクライミング・・・登山の為のクライミングです。(剣岳や穂高等、岩場を通らなければ登れない山がたくさんあります。また、滝谷や北岳バットレス等岸壁を登る為に必要なクライミングのことを指します。)
フリークライミング・・・ここでのフリークライミングの意味は、岩や人口壁に登ること自体が目的であるものを指します。ここでのフリーには“自由な”というニュアンスが込められています。
以下はフリークライミングにおけるスポーツクライミング(人口壁・人口のホールドを用いたクライミング。スポーツの面により特化しています。)についての記述です。
<スポーツクライミング>
ボルダリング・・・高さ4~5mの壁をロープ無しで登ります。いくつのコースを何回のアテンプト(試行)で登りきることができたかを競います。
リードクライミング・・・12m以上の高さの壁を、ロープを支点にかけていくことで安全確保しながら6分間でどの高さまで登れたかを競います。
スピードクライミング・・・高さ15mの壁を、終了点からのロープで安全確保された状態でどれだけ速く登れるかを競います。
クライミング”には沢山の種類があって様々な意味分けがされています。少しでも皆さんの理解の助けになれば嬉しいです。
ラパンブランでは自然の岩場を利用したクライミング指導をしております。室内のスポーツクライミングも楽しいですが、大自然を感じながらのクライミングも一度やってみてはいかがですか?
クライミング講習について

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