バスでの『えいじぃトーク』 西大台ケ原ツアーにて

西大台ケ原ツアーの往路バスの中で、えいじぃはこのようなお話をしたそうです。
奈良県吉野熊野国立公園、大台ヶ原は、東大台地区と西大台利用調整地区の2箇所があります。
東大台は特に入山規制がありませんので、誰でもハイキングを楽しめる事ができますが、西大台は環境省の利用調整地区になっていまして、自然公園法による規制がある為、事前の申請と入山前のレクチャーを受講しなければ立ち入る事が出来ません。
例えば、1グループ10人まで、前のグループと10分以上開ける、ペットを持ち込めない、指定されたコース以外に入らない、ゴミを放置しない等の規制があります。
西大台のコースは周回コースで自然をそのまま残す事を第一にしていますので、人工的な階段や歩道等はありませんが、渡渉するのに危険な場所には吊橋等がかかっています。
大台ケ原は駐車場が一番標高が高いので、始めに下って行き後半登り返す事になります。
では今から本日我々がまいります時計回りのコースについて説明いたします。
駐車場からドライブウェイの方に少し戻っていくと、西大台の入り口と大台教会の案内版があります。大台教会は明治29年に神習教の教会として建てられた物でキリスト教とは関係がありません。この教会の横を通り過ぎて5分位で入山ゲートに着きます。
ここで立入認定証のチェックを受けマットで靴底の泥を落として入山します。
ここからは整備されていない悪い道を浮石に気をつけながら十数分歩いて行くと右回りと左回りの分岐に出ます。時計回りで行く時はこの分岐を左に取り、ミヤコザサの群落を下っていきます。
左手に渓流の音を聞きながら木橋を渡り1時間も歩くと、急なガレ場の坂道になります。
下り切った所からはわりと平坦な道が続き、赤い吊橋を2度わたると開拓分岐に到着です。運が良ければ2度目の木橋の下にアマゴの姿を見られますし、ミソサザイの鳴き声を聞く事が出来ます。
開拓分岐からは、初夏でしたらバイケイソウの群落の中を3度の渡渉を繰り返して、開拓跡に着きます。この渡渉は橋が無いので雨上がりの後はかなり面倒な事になります
ここからはミヤマシキミの群落を抜け、ヒノキやミズナラの樹林帯を登り下りしながら歩いていきます。途中苔むした西大台の景勝地で写真を取りながら、中ノ谷渓流を渡りセイタカスギゴケホソバトウゲシバの道を登っていくと最初のゲートに着きます。
全体で標高差270m、駐車場から往復9kmのハイキングです。
安全に留意しつつ思いっきり楽しんでいきましょう!

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