標高の高い登山口の3番目は、立山黒部アルペンルートの『室堂』(2,450m)です。
ここから目指す頂は『立山』と『剱岳』(2,999m)がメインになります。他に二百名山の『奥大日岳』(2,611m)も、ここからが便利です。
立山(雄山)の説明は『春山の誘い』でしましたから、ここでは剱岳について説明いたします。ただし、5月・6月は一般登山者が登るのは無理です。
メインルートにあり、登山の起点となる『剱山荘』や『剱沢小屋』の営業が大体7月上旬ですので、夏山(7月以後)の話になります。雄山と違い、室堂からの日帰りは難しいので、少なくとも1泊2日、出来れば2泊3日の余裕があれば、無理なく計画を組めるでしょう。
一般的なルートでは、1日目は室堂から『みくりが池温泉』を経由して一旦『賽の河原』まで下り、『雷鳥坂』を『剱御前小舎』まで登ります。真夏の炎天下の下ではここが一番辛い行程です。
![体力と気力が試される登り 体力と気力が試される登り](https://i0.wp.com/eylapinblanc.net/wp-content/uploads/2019/05/8ec6a9c9f17f674d2b5aa83ddff080e1-e1558934722254.jpg?resize=680%2C406)
剱御前小舎から宿泊予定の剱山荘か剱沢小屋までは下りになります。
2日目の行程は1泊2日か2泊3日で変わりますが、1泊2日の予定でしたら小屋での朝食は諦めて、早朝(午前4時頃)の出発が無難です。
出発時はまだ暗いので、ヘッドライトを点けての登山ですから、経験者と行く事をお勧めします。上りは『一服剱』・『前剱』そして『カニのタテバイ』を通過します。
![有名な、『カニのタテバイ』 有名な、『カニのタテバイ』](https://i0.wp.com/eylapinblanc.net/wp-content/uploads/2019/05/3f024b15786525d50fc2154c450f14aa-e1558934813951.jpg?resize=680%2C404)
その後3時間程(剱山荘の時)登れば、剱岳(2,999m)の頂に立てます。
![剱岳の頂上 剱岳の頂上](https://i0.wp.com/eylapinblanc.net/wp-content/uploads/2019/05/23c71d49bfba89cac50291f1d18fc8ac-e1558934442212.jpg?resize=680%2C454)
天候に恵まれれば、ここからの景色は他に比べるものの無いほどすばらしいものです。特に後立山連峰の景観(白馬岳・唐松岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳等)はこれらの山を登った事がある人はもちろん、登った事が無い登山者にもすばらしい感動を与えてくれます。
![剱岳頂上からは絶景を眺めることができます。 剱岳頂上からは絶景を眺めることができます。](https://i0.wp.com/eylapinblanc.net/wp-content/uploads/2019/05/911a8e6195859b3eccbbebc510c40809-e1558934408776.jpg?resize=680%2C400)
下りは有名な『カニのヨコバイ』を通り2時間弱で剱山荘に着きます。休憩後、その日に来た道を戻って室堂に帰ることになります。
![『有名な、カニのヨコバイ』 『有名な、カニのヨコバイ』](https://i0.wp.com/eylapinblanc.net/wp-content/uploads/2019/05/08c516e600ad374b48ead2ec20ca56d4-e1558934490554.jpg?resize=680%2C431)
ただ、百名山の中では危険が伴う難コースですので、初心者だけでの登山はお勧めしません。資格を持ち、経験豊富なインストラクターを同行させることが必要でしょう。
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