標高の高い登山口の4番目は、『富士宮口五合目』(2,390m、富士山スカイライン終点)です。
ただ、日本百名山、富士登山の玄関口として一番人気のあるルートは『吉田ルート』です。人気のある理由の一つに、4ルートの中では山小屋の数が一番多く、安心して登れる事です。
日本人なら一生に一度はと思っている方も多く、世界遺産になってからは外国の方も沢山来られる富士山の玄関口、『吉田口五合目』(2,305m)からの登山です。
登山口にはマイカーは行けませんので、シャトルバスかタクシーの利用になります。健脚でしたら朝一番に登れば日帰りも可能ですが、ご来光やお鉢巡りを予定しているのでしたら、途中の山小屋で一泊の行程になります。時間に余裕があれば『小御嶽神社』にお参りしてからが良いでしょう。
初めは緩やかな登りで6合目に着きます。6合目からは本格的な登山道になりますから登山道具一式は必携です。特に山小屋が続く7合目からは岩稜帯が続き、コースを示す 鎖が両側に張られています。
吉田ルートの特徴は6合目からの登りが小屋の横を通り、帰りはブルドーザー道で下る一方通行になっているところです。その点ではすれ違いの気遣いが少ないと言いたい所ですが、実際は上りの登山道を下ってくる人はかなりいます。
吉田ルート8合目の白雲荘(3,200m)の前を通過し、8合5勺の『御来光館』(3,450m)を
過ぎると頂上まで山小屋はありません。
このあたりから9合目の『鳥居』が見えてきますので気持ち的には楽になってきます。右に左に登山道を登っていき、吉田口山頂の『久須志神社』の鳥居が見えましたら後少しです。
鳥居の下を潜り神社にお参りをしてお鉢巡りに出発です。一般的には時計回りで左に行きます。『富士山頂郵便局』は登頂ハガキを出す人で混雑しています。
また、『浅間大社奥宮』も人気で沢山の登山者がいます。ここから暫く行くと最高標高地点『剣ヶ峰』の建物が見えてきます。
また、『浅間大社奥宮』も人気で沢山の登山者がいます。
二等三角点や頂上の前では沢山の人だかりで、写真を取る為にはかなり順番待ちを覚悟しなければならないでしょう。殆どの人はここから同じ道を引き返しますが、せっかく登られたのでしたらお鉢巡りといきたいものです。約1時間40分で 久須志神社の前を通り、下山道の入り口に着きます。
ここからはブルドーザー道を下りて行くのですが、下山道は途中まで吉田ルートと『須走ルート』が一緒の為、道なりに行くと須走口に行ってしまいます。
8合目の分岐を左にとり、吉田ルートの下山道に入らなければいけません。6合目まで下れば登ってきた道と合流しますので、そのまま登山口に進み終了です。